LanceAdams症候群(LAS)は麻酔後の心停止や術後の気 道閉塞に起因する急性低酸素性脳症4例が昏睡からの回復過 程で全身のミオクローヌスを呈した1963年の報告に由来す る1).小脳遠心路の中継核である視床外側腹側(ventrolateral nucleus,以下VLと略記)核から発せられた視床皮質路線維 の同期性反復性反射が,大脳皮質運動野のニューロンを興奮 させ錐体路を介してミオクローヌスJul 11, 19 · Lance Adams 症候群 心停止による低酸素脳症の後遺症として激しい不随意運動が生じる。動作時および姿勢保持時にミオクローヌスが出現する。クロナゼパム、VPAが有効 Parinaud症候群 (中脳背側症候群) 文献により定義が一致しない。中枢性の眼球運動障害1963年 LanceとAdamsは,術中術後の心 停止または気道閉塞による脳の酸素欠乏によっ て,小脳症状と,随意運動で誘発ないし増強さ れるミオクローメスをきたした4症例を, intention or action myoclonus syndromeと して報告した1)この後,脳血管障害2)や白血
Volume 9 Number 3 October 10 World Psychiatric Association